12月議会を開催

 平成16年12月市議会定例会が12月8日(水)に招集され、22日(水)まで開催されました。条例8件、予算5件、事務組合5件、全部で18の議案が提出され、すべて提案通り可決されました。今回の議会で一番の「大物」は、住民税の1%の使い道を自分で選択できる「1%条例」です。全国初の試みになるこの制度は、国や全国の自治体が注目する中、来年4月からスタートします。

 また一般質問を33人が行いましたが、新潟県中越地震が発生したためか、災害対策に関連した質問を10人が行い、さながら「災害対策議会」のようでした。私は塩浜地域で大火事が発生したときの経験を踏まえて、災害時の市川市の対応を質しました。

 市議会とは直接関係ありませんが、災害が起きたことで震災関連の国の補助事業が行われるため、議会開会中の12月13日に補助申請するよう通知が来たため、市川市は塩浜小学校など8小中学校の体育館の耐震補強工事費補助(1校あたり約1500万円)を12月16日に申請しました。認められれば来年の夏休みに工事が行われます。
1%条例を制定 4月から実施
 税金の使い道は行政が決めるという常識をひっくり返すようなのが「1%条例」です。市民が自分の選んだボランティア団体に、自分の納めた個人市民税の1%を市が交付するというものです。支援を受けることのできる団体は市内にある規約などを持って1年以上継続して活動しており、政治活動・宗教活動をしていない団体で、市民を対象にした社会的に貢献する団体の事業に対して支援金が交付されます。「市民の納税意欲を高める」「ボランティア団体の支援促進」という2つの目的をもつもので、来年1月から団体の受付を始め、自分の税金の1%寄付したいと思っている市民の団体の選択は4〜5月頃にかけて行われる予定です。私はこの制度が有効に働くことを祈りつつ、条例案に賛成しました。

猫実川に歩道橋設置の陳情を可決
 市川市と浦安市の境界を流れている猫実川に、塩浜体育館から浦安市に渡れるような歩道橋を建設してほしいとの陳情書が、9月議会に市川市民、浦安市民から議会に提出され、残念ながら継続審議になっていました。前号の9月議会の報告で「要望実現に努力します」と書いていましたが、ようやくこの12月議会で陳情が採択されました。実現するのはまだまだ容易ではないのは私も良く知っていますが、浦安市や千葉県にも働きかけ、地域の皆さんの要望実現に向けて努力してまいります。

12月議会で荒木詩郎が行った一般質問は次の通りです。

○ハイタウン塩浜の大火事を踏まえ市川市の見解を質す
10月22日の夜10時頃、私の居住する塩浜地域で大火事が発生しました。57号棟304号室から出火して、消防隊など計15隊が出動しましたが、鎮火するまで3時間にわたって燃え続け、全焼1件、半焼1件、半焼にも匹敵する大冠水8件、冠水9件という惨状となりました。出火原因はまだ調査中ですが、結果がわかったら消防局から私のところに連絡が来ることになっています。

 内週道路の違法駐車車両がはしご車の通行を妨害しましたが、こんなことがあったのは塩浜地域だけだったということを質問で確認しました。違法駐車の排除と、塩浜団地周辺の駐車場整備に向けた対応が迫られています。これからも市をはじめとする関係機関の対応を求めていきます。

 今回の火事では、消防車が出動したことに加えて、被災者が多く出たため、市の福祉事務所も出動しましたが、市の各部署の連携は十分にとれているのかを質しました。実は、この大火事の5日前に、塩浜地域の防災訓練をしたばかりだったのですが、その時に「この地域を担当する職員の方はどなたですか」と聞いたら、「来ていません」という返事でした。市川市では、大災害が発生したときにそれぞれの拠点に職員を配置することにしているのですが、防災訓練に来ていないのではいざというときに役には立たないでしょう。案の定、塩浜の大火事にも姿を現しませんでした。

 塩浜の場合、火事場の中で私が間にたって市の部署や地域の方々との連絡調整にあたることができたのですが、質問してみて、いざというときの関係部局の連絡調整はまだまだ不十分だと感じました。ただしそれぞれの部局は、消防をはじめ、職員の方々は一生懸命対応してくれましたので、質問の中で感謝の言葉を述べておきました。

 火事の5日前に塩浜小学校で行った防災訓練では、一通りのメニューをこなしましたが、火事になってみて災害に備えた防災訓練の重要性がよくわかりましたので、市川市の防災訓練の現状はどうなっているか、今後の課題をどう考えているのか、市の見解を尋ねました。塩浜で行った防災訓練で役に立ったのが隔壁突破訓練でした。火事の中で実際に隔壁を突破し脱出した人たちがおりました。訓練に何人参加していたかはわかりませんが、隔壁突破訓練を見ることで、どの位の力を入れてどこを蹴るのがいいのかなどを感じ取ることができていたことと思います。質問の中で私は、当たり前のメニューを当たり前にマニュアル通りにこなすのではなく、大きな団地やマンションをかかえた地域では、隔壁突破訓練を重視するとか、平屋の木造住宅の多い地域では消火訓練を重視するとか、地域の実情に応じていざという時に役に立つような訓練に改めるべきだと指摘しました。

○健康都市宣言の意味を問う
 市川市が11月3日の「市制施行70周年」で行った「健康都市宣言」について聞きました。
@健康水準を向上させるための「組織」と「プロセス」が確立していることが健康都市になる条件であり、しっかりとしたものにすべきだ、
A10月3日に私が視察した長野県佐久市では町をあげて健康づくり運動に取り組んでおり、市川市も参考にするべきだ、
B市民が生涯にわたって心身の健康を保持し、増進していくためには、食事や運動、睡眠などにおける望ましい生活習慣の確立が不可欠であり、その中でも食習慣は、健康づくりにとりわけ欠かせぬ要素だが市民に対して、また学校教育の中で市川市ではどのような指導体が整備されており、また今後整備しようとしているのか、といった点について質問しました。

時間の関係で、もらった答弁に対する再質問ができませんでしたが、それぞれ前向きな答弁を引き出すことができました。