活動日誌

猫実川護岸壁周辺を実地検分(県・市・地域住民合同)

 塩浜地先にある市川市前面の三番瀬の海はすべて直立護岸で囲まれ、その背後には工場や倉庫が立地しているため、市民が自由に海にふれあえる空間がありません。この直立護岸は、昭和40年から50年代の市川一期地区の埋立事業の際に、市川二期地区の埋め立てを前提として造られた暫定的な構造のため、老朽化した護岸の腐食による陥没が発生し、危険が増大しています。千葉県は「市川海岸塩浜地区護岸検討委員会」を平成17年6月に設置し、護岸整備の具体的な検討を始めました。
 一方、同じ時期に造られた塩浜4丁目を流れる猫実川の護岸の老朽化については、県の三番瀬再生計画検討会議の検討対象とは直接の関係があるとはいえないため、三番瀬の護岸整備から取り残されかねません。現実に護岸沿いにある道路の一部には陥没が見られており、護岸付近の安全の確保と周辺環境の整備は、塩浜4丁目住民の切実な要望事項となっています。
 この問題を解決するには、千葉県と市川市がともに地域住民と問題意識を共有しながら、お互いが話し合い、具体的な行動に結び付けていくことが何よりも大切と考え、千葉県・市川市・地域住民代表の3者合同の実地検分を要請し、それが実現したものです。以下はその活動報告です。


猫実川護岸壁周辺の実地検分(写真1、2)
日時  平成18年7月24日(月) 午前10時から12時
場所  猫実川護岸壁周辺を実地検分
参加者 千葉県  県土整備部葛南地域整備センター建設課長・他2名
    市川市  まちづくり部長・行徳支所次長・他1名
    地域代表  ハイタウン塩浜中央・第一・第二住宅自治会長他2名
    市議会議員 荒木詩郎


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実地検分の概要
●猫実川排水機場から塩浜橋
○護岸の河川管理用道路の市道側には雑草が生い茂っており(写真3)、実態を十分に調査することができなかった。(実はこの件については、私のHP掲示板にもあるとおり、住民の安全確保の観点から7月はじめに市川市を通して環境整備を県に求めていたのですが、草刈りをしないままになっており、このような結果になってしまったわけです。)
○そうした中にあっても管理用道路のあちらこちらにクラック(裂け目)があり、道路の一部が陥没していることが確認された(写真4、5)。
○このクラックや陥没が、護岸の腐食によるものなのか、アスファルト舗装下の土砂流出によるものなのか、あるいはそれらの原因がいくつか重なったのか。さらに調査することの重要性を確認した。


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●塩浜橋から浦安方面への桜堤護岸
○ここも県の河川管理用道路になっている。平成16年に市にお願いして歩行者が浦安市側に通行できるように設置してもらった階段(写真6)を上って歩行調査した。
○この道路も背丈の短い雑草が生い茂る状態になっている(写真7)。さくらの咲く頃には土手の桜が満開となり、多くの住民がここでお花見をする名所になりつつある。土手下の市道が狭く、浦安市側へ通行するのに多くの歩行者が利用している現状にある。階段設置に合わせて、この土手の整備(遊歩道化)を強く求めていたが、今回の調査の中で、今年6月の県と葛南3市の調整協議会でこの件を市川市から要望し、県の了承を得たとの見解が示された。すでに浦安市側には今年になって立派な歩道が整備されており(写真8)、市川市側も同様な環境整備を早急に推進するよう、県・市に対して働きかけることが必要であるとの認識をもった。


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●浦安市海楽側護岸から塩浜護岸壁を視察(写真9)
○視察による県の見解では、海岸沿いの護岸壁に比べ腐食の状態も、危険度も格段に低いとのことだが、災害時にこの護岸が本当に安全なのかという住民意識との間の温度差は高く、科学的知見に基づき、合理的に説明しその温度差を解消していく努力が必要なことを県に対して強く求めた。
○護岸の建設時に設定した耐用年数は50年である。昭和40年代に建設されたという護岸壁が、海水の影響を受けつつ今日まで年月を重ね、現状の耐用年数がいったいいくらなのか明確にする必要があることを確認した。
○市川市と浦安市を結ぶ歩道橋建設の要望が住民側にあり、市川市議会、浦安市議会に陳情書を提出した経緯とともにその必要性を県に伝え、河川管理に関わる事業であるなら実施も可能であるとの認識が県側から伝えられた。
●塩見橋下塩浜側護岸(写真10)
○この付近には最近までホームレスが住みつくなど、環境悪化が目立つ地域であったが、住民要望により少しずつではあるが、環境の改善が図られている。特に、本来公園用地となっている場所が整備されぬままに放置されている(これがホームレスが住みついた原因であったのだが)ため、この場所の環境改善をはかるよう(写真11)、市に強い対処を求めた。
●塩浜体育館側護岸
○塩浜体育館とハイタウン塩浜の間にある緑地は市の管理下にあるが、その内側の塀と側溝は県の管理下にあることを確認した(写真12)。緑地部分は環境整備され、生い茂っていた雑草も除去されているが、側溝を含む県管理の部分にはゴミがたまり、雑草が茂っており、雨が降った後には蚊が大量発生しているとの住民要望を県に直接伝え、速やかに対応したいとの回答を得た。

       

実地検分の結果と今後の対応
●これまで、県に聞くと市がやればいいとなり、市に聞くと県の所管だということになっていた問題を、住民の方々を含めて3者で実態調査した意義は大きい。
●とりわけ、住民代表の声には、県も、市も謙虚に聞く耳を持っていると今回の調査をして強く感じた。
●県による草刈りが行われていなかったため、残念ながら猫実川排水機場から塩浜橋にかけての実地検分が事実上できなかったこともあり、草刈りをした上で、改めて3者で今回と同様の機会を設けることを確認した。近く県よりの連絡を待ち、再度実地検分を行うことになっている。
●雨の中約2時間にわたる歩行しながらの調査にお付き合いいただいた県・市の担当者の皆様、3自治会長ほか地域の皆様にお礼申し上げるとともに、市民と行政の接着剤としての、私自身の役割の重要性を感じ、身の引き締まる思いで今後も努力していきたいと考えている。


過去の活動日誌         平成17年11月〜平成18年4月
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